北海道が今移住先として熱い、というのはご存じでしょうか。旅行先として長年トップ層に君臨し続けている北海道ですが、移住を検討する際に、北海道は、その広大な土地には日本が誇る観光地や豊かな食材が揃っており、なんと14年連続で「都道府県の魅力度ランキング」で1位に輝いているんです。そんな観光と移住先として人気の北海道について改めて解説!
冬の雪景色はもちろん、夏は青空がいっぱいに広がる上、豊富な種類の花々が季節ごとに移り替わっていくさまも見られるなど、北海道では自然の美しさが他のどこよりも堪能できます。時に厳しくもある自然ですが、これに囲まれて暮らすという経験は他では味わえないものです。
そんな北海道の大自然の、日に日に移り変わっていくさまを身近で楽しむことができるのは、そこで暮らしている人しかできない特権です。また、アウトドア好きの人にとっては、スキーや登山、カヌーなど、自然と結びついたアクティビティがすぐに楽しめるのも良い点ですね。
大自然が広がる北海道では、これでもかというほど多種多様な食材が、新鮮な状態で安く手に入れることができます。それによってグルメのレベルも他ではちょっと見られないほどになっているのです。そんな北海道では市場や専門店めぐりがおすすめです。きっとお気に入りのグルメに出会えるはずです。
エリアによって差がありますが、家賃が各県の平均よりも安い点がメリットとして挙げられるでしょう。
住むエリアによっては、かなり家賃を抑えることができます。加えて全体的に物価も高くないので、もしリモートワークなどで都心並みの収入を得られている人なら、結構贅沢ができちゃいますね。
しかし、北海道の冬はやはり厳しい…。乗り越えられるか不安……。そう考えてる方も多くいらっしゃるでしょう。ですが、実は北海道の冬はそこまで苦というほどでもなかったりするのです。というのも、寒さの厳しい北海道は防寒対策がばっちりなので、室内に居れば、何なら東京よりも快適に過ごせてしまうのです。ただし、雪かきをしなければならなかったり、どうしても車での移動が必要になったりすることはあるので、そこは耐えなければなりません。
スキー場や牧場、花畑、動物園、自然遺産、温泉などなど、日本でも有数の観光地がたくさんある北海道では、休日に退屈することはないと言ってもいいでしょう。名だたる観光地が生活に近いところにあるのは、かなり魅力的ですよね。そういった本来旅行で行くようなところに、すぐ行けてしまうというのは、大きなメリットになります。
地味ですが、虫が苦手な人にとってはかなりうれしいのではないでしょうか。北海道の気温は1年を通して低いため、ゴキブリが繁殖しにくいと言われています。特に、チャバネゴキブリは-5℃の環境に24時間さらされていると死んでしまいますが、北海道の冬は、-5℃を下回ることが多いためほとんど生きていけません。
ここからは、そんな北海道での、移住先としておすすめのまちを紹介していきます!
沼田町は、約3,000人が暮らすのどかな田園風景が広がるまちです。美しい海や山、川などの大自然に囲まれている沼田町は、「歩いて暮らせる町づくり」を進めており、小・中学校やこども園、介護施設、スーパーなど、生活に必要な施設を半径500m圏内に揃えています。
そんな沼田町は、「住みたい田舎ランキング」で、北海道エリア・3年連続1位になっております。都市部へのアクセスにも恵まれていて、北海道第2の都市である旭川市まで最短45分、深川市へは車で30分ほどの場所にあり、市街地へ通勤や通学している人もいるくらい便利な場所なのです。
下川町は約3,100人が暮らす、人口で言うと小さな町ですが、その面積はなんと東京23区と同程度で、その9割が森林で占められています。町で暮らす人の8割が市街地から半径1キロに暮らしており、病院や公共施設、スーパー、飲食店が徒歩圏内でコンパクトに揃っています。また20代から40代までの比較的若い移住者が多く、活気にあふれています。
砂川市は、北海道最大の都市である札幌市と第二の都市・旭川市の中間にある都市です。そのため、都市圏へのアクセスに優れており、砂川駅から電車で札幌駅まで1時間ほど、旭川駅までは最短40分と短く、両都市へ通勤・通学する方も一定数いらっしゃいます。砂川市は上の二つと比べると、駅前に商業ビルや歓楽街などがみられる街となっています。自然に囲まれたいけど、市街地からも近くて活気のある町に住みたいという人におすすめです。
北海道のほぼ中央にある三笠市は、人口7,500人ほどのまちです。札幌市へ1時間圏内と主要都市へのアクセスがしやすい場所な上、豊かな森と湖に恵まれた環境を持つ三笠市は、北海道の石炭と鉄道の発祥の地として栄えた歴史あるまちでもあります。
三笠市は宝島社による「住みたい田舎ランキング」の北海道エリア総合ランキングにおいて2017・2018版と2年連続ベスト3入りとなりました。三笠市では、移住・定住・子育て支援策を充実させており、子育て世代の負担を軽減するため、乳児の紙おむつ購入費用助成、保育所負担金・幼稚園授業料等助成、小学生全員の給食費の無料化をはじめ、市外からの若者転入者向けに、市内民間賃貸住宅の家賃の一部を助成するなど、様々な政策が展開されています。
岩見沢市には、約8万人が暮らしている比較的大きなまちで、市の面積はなんと東京ドーム約1万個分。広々とした公園も多いため、子育て世帯もたくさん住んでいます。子育て環境は、幼稚園5ヵ所、認可保育所13ヵ所、認定こども園 2ヵ所あり、待機児童はゼロ、と子育て環境にかなり力を入れていることがわかります。その他の支援制度には、住宅の購入支援をはじめ、子育て世帯に向けて第2子以降の保育料等の無料化、医療費助成、お試し暮らしや施設の提供などがあるのもうれしいですね。
夕張郡栗山町は、約1万2000人が暮らすまちです。札幌市や新千歳空港まで車で約40分と、都会とほどよい距離感が魅力です。北海道ならではの大自然の恵みと、都市機能が持つ便利なところのバランスがとれた街となっています。
また、子育て支援として、子育て支援ツールである母子手帳アプリ『ハグくり』の提供をしています。「ハグくり」では、妊娠中の検診記録や子どもの成長記録・予防接種のスケジュール管理、栗山町からのお知らせやイベント情報の取得などができます。このように、子育て世代が安心して妊娠・出産・子育てできる環境づくりを実現するべく、地域に根ざしたサービスを行っている点が大きな魅力となっています。
深川市は、市の北部から南に「雨竜川」が、南部には北海道第一の長流・「石狩川」が流れており、この両河川を中心に開ける平地に市街地と水田、畑が形成されている「水のまち」です。子どもの医療が15歳まで無料であるほか、保育料の助成、「育児相談サロン」を無料で受けることができるなど、子育て環境が整備されています。加えて、住宅新築時には、最大200万円の助成があり、固定資産税も5年間の助成があるなど、子育て時の経済的な負担を軽減することができます。
旭川市は、北海道の中央・上川地方のほぼ中央に位置し、雄大な大雪山連峰のふもとで、石狩川と多くの支流が合流し、肥沃な盆地が広がっているまちです。人口は33万人と、北海道で有数の都会となっております。
周辺に、富良野のラベンダー畑や美瑛の青い池など、観光地がたくさんあり、毎日でも行けてしまうほどです。冬はスキーやスノボが楽しむことができるほか、医療福祉施設、教育施設、文化施設、公的機関などといった都市機能も充実しています。また、航空路線の充実により、外国人観光客が増加しており、全国的に知られる旭山動物園や雪質が良いスキー場などに、国内外から年間500万人を超える観光客が訪れており、非常に活気のある町となっています。
大空町はオホーツクにある人口約7,000人が暮らしている街です。オホーツクの大自然に囲まれたきれいな水と緑あふれるロケーションが魅力で、美しい景観と豊かな食に彩られた暮らしを満喫しながら、アウトドアに没頭することができます。
また、交通の便はあまりよくないと思いきや、市街地から4分の立地に「女満別空港」があるので、全国各地にアクセスしやすくなっております。ただし、公共交通機関の本数はあまり多くないため、基本的に車での移動がメインとなります。そんな車中心の町内の移動を支援するサポートとして、マイカーや運転免許の取得をサポートしてくれるという独特な制度があります。
秩父別町は、約2,300人が暮らしているまちで、面積の大部分は農地となっており、過去に「日本の米作り百選の地」にも選ばれたことのある、道内有数の田園地帯です。交通面では、札幌まで車で約1時間半、旭川空港までは車で約1時間15分となっており、都心までは遠くも近くもない、程良い距離感となっています。
移住者への支援として、結婚祝金事業、新婚・子育て世帯引越し費用助成、新婚世帯・子育て世帯家賃助成と、子育て世代への支援が充実しているほか、住宅用地取得補助金交付事業、住宅リフォーム補助金、新築住宅取得補助金交付事業などなど、住まいに関する支援もしっかりと整備されています。
しかし、北海道への移住を希望したとして、そこで暮らしていけるだけの仕事に就かなければなりません。では、北海道で仕事を探すためにはどんな方法が有効なのでしょうか。まず思いつくのは、マイナビやリクナビといったWeb上の就職支援サービスかと思われます。しかしながら、大手サービスはどうしても人口の多い都心中心の傾向があり、地方での就職支援となると、情報の質として不安があるのも事実。そこで、よりお勧めしたいのは「地域密着型のお仕事発見サービス」です。
十勝地方に特化した求人マッチングWebメディア「TCRU(ティクル)」は、十勝最大の課題「人材不足」を解消し、十勝のリクルーティングの流動化を図るためのメディアとして生まれました。ティクルは、単なる求人広告を掲載する単なる求人サイトではありません。プロフィール欄を入力するだけで履歴書、職務経歴書をPDF で書き出しできるというお手軽さのほか、多彩なマイページ機能により、応募状況を一目で確認できます。さらには、企業とのチャット形式によるメッセージ管理や、企業にあなたの興味を知らせる足跡機能など多彩な機能が搭載されています。
加えて、企業とのマッチング率を高めるために、スカウトは、求職者と企業が「相思相愛」になった段階でしかできません。企業側は、求職者の経歴を確認、求職者は「気になる」された履歴を確認でき、企業が求職者を気に入ると相思相愛となり、そこから互いにメッセージのやり取りができます。そのほか、「逆スカウト」機能もあり、求職者の方のプロフィールを見て興味を持ってくれた企業をリスト化し、質問やカジュアル面談応募をすることもできてしまいます。
十勝に特化することで、ほかにはない情報の質・量や、その人にあったマッチングが期待できる新しいリクルーティングメディアの「TCRU(ティクル)」。十勝での移住を考えている方には強くお勧めしたいです。
次に考えるべきは、住むための「家」の問題でしょう。北海道の各自治体には、さまざまな住宅支援制度が設けられています。たとえば、自治体によっては、引越費用を負担してくれる自治体もあるのです。北海道への移住はどうしても引越し費用がかさんでしまいがちなので、このような制度を活用して少しでも負担を減らしたいところです。
また、賃貸住宅で生活する場合、毎月かかる家賃は少しでも安く抑えたいところ。そんなときは、「家賃補助制度」のある自治体を選ぶのがおすすめです。移住にはなにかと初期費用が掛かりますし、都会と比べるとどうしても給料水準は下がってしまうため、移住初期には金銭的に心許ないことも多くなってしまいます。家賃補助の制度を利用して生活にかかるコストを抑えられるのはありがたいですね。
そのほかにも、地方に移住するために、新たに住宅を建築する場合にその住宅取得費の一部を助成するという、新築住宅取得にかかわる補助制度や、移住者が売買したり、賃貸契約を結んだりした空き家の改修に必要な費用の一部を助成する、リフォーム費用の助成制度、電気設備、排水設備、給湯設備などの改修・設置工事費など、住宅設備にかかる費用を補助する制度など、自治体によってさまざまな種類の補助制度が用意されている場合があります。
こうした制度は形式や金額の大きさはまちまちですが、かなり多くの地方自治体によって運用されているのが見受けられるので、見比べてみながら自分に合った制度を探してみてはいかがでしょうか。
ここで、北海道移住を考えている方に朗報です。地方移住にともなって、条件が揃えば大きな支援が受け取れる可能性があるのです。
まず、政府と地方自治体が一体となり、東京への一極集中を解消するために、2019年から力を入れて実施しているのが「地方創生起業支援事業・地方創生移住支援事業」です。これは地方移住だけでなく、地方での起業を行う方へも向けた非常に大きな支援制度です。
その中には、なんと100万円がもらえる移住支援事業の支援金制度があります。地域の重要な中小企業などへの就業や起業をする移住者に対し、単身の場合は最大60万円、世帯で移住の場合は最大100万円が支給されます。これら移住と起業の支援金を合わせると、最大で支援金額は300万円となるのですが、期間は2024年までと設定されているため、移住を考えているのであればぜひチェックしていただきたいです。
気になる移住支援金の対象者は、「東京、神奈川、千葉、埼玉に住居があり東京23区内へ5年以上通勤していること(移住前10年間で通算5年以上。直前の1年は東京23区への通勤が必要)」「移住支援事業を実施している県・市町村への移住」「移住支援金の対象となっている求人へ新規就業した場合」が条件となります。
また、起業支援事業の支援金制度では、地域の課題に取り組み、新たに社会的事業を起業する方を対象に事業費の援助として最大200万円が支給されます。
起業支援金の対象者は、「東京、神奈川、千葉、埼玉以外または東京圏内の条件不利地域で社会的起業を行うこと」「公募開始日から補助事業期間完了日までに個人開業届または法人の設立を行うこと」「起業地の都道府県に住んでいるまたは住居住予定であること」が条件となっております。
最後に、実は、地方移住はご自身のためだけでなく、日本社会の問題も解決することにつながっていくことをご存じでしょうか。
現在、我が国の地方では、地域社会の担い手が減少しているだけでなく、消費市場・地方経済が縮小するなど、様々な社会的・経済的な課題が生じています。こうした状況がつづくと、「人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が更に人口減少を加速させる」という負のスパイラルに陥ってしまう恐れがあるのです。
地方移住はそうした状況を解決させることにつながります。無論そうした問題は北海道でも起こっており、それを解決する支えになれると考えれば、移住を後押しする理由になると思いませんか? みなさんの北海道への移住を心待ちにしています!