十勝浦幌出身の福田早苗さんは、7年前に「社会福祉法人 元気の里とかち」に入職し、現在は介護リーダーとして活躍しています。初めての介護職に挑戦した福田さんを支えたのは、職場の温かな助け合いの文化でした。家族との両立を重視しながら、成長を続けてきた彼女の道のりと、この職場で感じたやりがいとは何か。福田さんの笑顔に、その答えが隠されています。
「地域に根ざした福祉を創るために」をコンセプトに、帯広市・音更町・更別村と連携を図り福祉事業を展開。高齢者や認知症患者のためのグループホーム、多機能ホーム、地域密着型介護老人福祉施設、小規模多機能型居宅介護事務所、サービス付高齢者向け住宅などを開設する。そのひとつが、帯広市内の自然に恵まれた環境にある複合施設「奏〜かなで〜」。
「社会福祉法人 元気の里とかち」に入職してから、今年で7年目になります。元々、病院で助手として働いていた福田さんでしたが、知人の紹介で介護の仕事を勧められ、この道に進むことを決めました。
「最初は介護の知識もなくて、どうやって体を支えればいいのかもわからず、ぎっくり腰になってしまったこともありました」と当時を振り返る福田さん。それでも、周りのサポートや子どもたちが成長してきたことで、「この仕事、意外と自分に合っているかも」と思うようになったそう。
福田さんが介護の仕事を続けてこられた理由の一つは、「働きやすい環境」にあります。特に子どものことを考えてくれる上司や、職場の体制が大きな支えになりました。
「子どもたちがまだ小さかった頃は、夜勤をせずに土日も休ませてもらっていました。それでも、周りの方々が『手伝うよ』と言ってくれて、すごく助けてもらいました。コロナ前は、子どもを職場に連れてくることもできたんです」と、家族との時間を大切にしながら働けた環境を振り返ります。
職場での助け合いの精神に支えられ、正職員としての働き方にも慣れていきました。
元気の里とかちでの仕事は、「これまでで一番長く続けられた職場です。」と語る福田さんにとって、職場の助け合いが何よりの支えとなっています。
「同僚たちは本当に優しくて、誰かが困っているとすぐに『やっておいたよ』と言ってくれるんです。スムーズに仕事をこなすことができる職場は初めてで、続けられる理由の一つだと思います」と、同僚との絆を感じながら日々働いていることを嬉しそうに語ります。
病院での経験を活かして、「衛生面の知識が役に立っています」
「特に衛生面の知識が活かされていると思います」と語り、病院で培った経験を、現在の介護現場で活かしながら、福田さんは利用者一人ひとりに向き合い続けています。
「元気の里とかち」で働き始めた頃は、パートとしてスタートした福田さんでしたが正職員を経て、現在は介護リーダーとして、職場の一員として大きな役割を担っています。そんな福田さんが大切にしているのは、日々の仕事の中での「助け合い」の精神です。
「元気の里とかち」の職場では、誰かが困っている時には、すぐに手を差し伸べる文化が根付いています。福田さんも、その環境に助けられながら仕事を続けてきました。「これからも助け合いの精神を大切にしながら、みんなで支え合っていきたいと思います」と、彼女の笑顔には、仲間との強い絆が感じられます。
福田早苗さんの7年間のキャリアと彼女の前向きな姿勢・温かい心が、「元気の里とかち」の職場に、明るい未来をもたらしていることは間違いありません。
福田早苗 介護福祉士・リーダー
小規模多機能型居宅介護事業所奏~かなで~