毎年恒例となっています、東洋経済新報社が発表した「住みよさランキング2024」において、帯広市が北海道で4年連続1位に輝きました。全国総合ランキングでは前年比10ランク上昇し、堂々の123位にランクインしています。この結果は、帯広市が住みやすさにおいて全国的にも高い評価を受けていることを示していますね。
帯広市が北海道1位に選ばれた背景には、安心度、利便度、快適度、富裕度という4つのカテゴリーからなる20の公的指標が関わっています。帯広市は特に安心度の向上が顕著であり、子ども医療費助成の拡大がその一因となっています。今年度からは医療費助成の対象が中学生まで拡大され、所得制限も撤廃されました。これにより、安心度の項目が前年の610位から501位に大きく順位を上げました。
しかし、百貨店藤丸の閉店により利便度の順位は前年より6ランクダウンし、全国16位となりました。藤丸の閉店は、「1人当たり大規模小売店店舗面積」の順位を26位から47位に後退させ、「1000人当たり飲食店数」も1位から36位に落ち込む原因となりました。それでも、帯広市は全国的に見ても上位を維持しており、その利便性の高さが評価されています。
快適度は前年の303位から322位に下がりました。これは転出入人口比率が189位から350位に大幅にダウンしたこと、水道料金が全国723位と引き続き下位に低迷していることが影響しているそうです。また、富裕度は30ランク下がって全国466位となりました。これは、帯広市の財政力指数や「納税義務者1人当たりの所得」が評価された結果です。税収が向上している帯広だからこそ!
そんな人気の帯広では、2027年8月「和牛のオリンピック」と呼ばれ5年に1度開催される「全国和牛能力共進会」が北海道で初めて十勝(帯広市と音更町)で開かれます。同会では、全国の優秀な和牛を一堂に集めてその優秀性を競います。
また、帯広で4年に1度開催されるのが、国内最大級の農業機械の展示会「国際農業機械展」です。国内外から100を超える農機具メーカーや団体が出展。前回(2023 年)は、5日間で15万5千人が来場しました。
帯広市の人気は地価の上昇にも反映されています。国土交通省が発表した1月1日時点の公示地価によると、十勝管内の住宅地の平均変動率は前年比プラス11.7%と7年連続で上昇しました。市中心部の土地価格の上昇が郊外にも波及し、特に帯広市の「大空町1-6-13」では変動率が20.4%に達し、道内4位となりました。地価の上昇は帯広市の人気と住みやすさを象徴しています。
帯広市は安定した農業基盤を持ち、地元経済の強さが住みやすさを支えています。今回の「住みよさランキング2024」での結果は、帯広市が地域の発展と住みやすさを両立させている証拠です。地元住民の生活の質向上を目指し、今後もさらに魅力的な地域づくりを進めていくことでしょう。地価の上昇はその証しであり、今後も多くの人々に愛される街として発展していくことを期待しています。