帯広・十勝の5大ソウルフードを紹介!そして、ソウルフードの真の意味も教えちゃいます。1960年代アメリカから始まった「ソウルフード」は、今や日本の郷土料理を示すキーワード。特に、帯広・十勝エリアの5大ソウルフードは絶対に味わうべき。その魅力を紹介します!
こんにちは、皆さん!今日は「ソウルフード」という言葉について深堀りしていきましょう。最近、この言葉をよく聞くけど、正しい意味を知っていますか?
「ソウルフード」の発祥は、実はアメリカ。1960年代に、アフリカ系アメリカ人の文化を象徴する言葉として使われ始めました。特に米国南部の黒人の伝統的な料理を指して使われることが多かったのです。でも、日本では2000年以降、ちょっと意味が変わってきて、各地の郷土料理や特産品を指す言葉として使われることが多くなりました。
例えば、北海道のジンギスカンや沖縄のゴーヤチャンプルーなど、私たち日本人にとっての「ソウルフード」は、ソウル(魂、精神)の意味から派生して、親しんできた伝統料理や特産品を指します。
しかし、アメリカのソウルフードは、アフリカ系アメリカ人の歴史と深く結びついています。アフリカから連れてこられ、奴隷としてアメリカ南部で働かされた彼らは、限られた食材から美味しい料理を生み出しました。その伝統料理が、今のソウルフードなのです。
ソウルフードは、食材や料理技術、そして歴史や文化の背景が深く結びついた、それぞれの国や地域の"魂の食べ物"を指します。日本のソウルフードとアメリカのソウルフードは、似ているようで意味合いがちょっと違うことを、今後は意識してみてはいかがでしょうか?
北海道で絶対に味わうべき郷土の味!それが、北海道ソウルフード。
冬は氷点下になるほど寒い北海道の地域では、身体を温める鍋料理が有名。また、北海道は海にも山にも恵まれた自然豊かな土地が広大に広がっており、海の幸も山の幸もどちらも味わえるのが嬉しいですね。そして、北海道のソウルフードとして有名なのが、ジンギスカン・石狩鍋・チャンチャン焼きです。
北海道ソウルフードの中でも、食料自給率1300%の農業王国十勝・帯広地域は、地域独自の美味しさを持つソウルフードが多数存在するエリアとして、グルメ愛好家からの注目を浴びています。
今回は、十勝・帯広地域の「ソウルフード」を代表する5つの食べ物を紹介します。これを読めば、あなたも「絶対に食べたい!」と思うこと間違いなし!
地域の愛情が詰まったカレー: インデアンカレーは、地元の人にとって「カレー屋=インデアン」とまで言われるほどの人気。こだわりの食材使用やユニークなコンセプトが、多くの人々を魅了してやまない。そして、それぞれのルーの組み合わせやトッピングで、自分好みの一皿を楽しむことができます。
愛され続ける理由はいくつかあるようですが、ひとつは農業王国十勝の食材をふんだんに使うこだわりから伝わる地元愛。コンセプトは「帯広で2番目に美味しい店」で、理由は奥さんと母親のカレーが一番おいしいからだそう。
さらに、今でこそテイクアウトは当たり前ですが、インデアンカレーでは早くから行っていて、自宅から容器(鍋)を持参すれば、容器代がかかりません。帯広では、家でお米を炊き、鍋でテイクアウトしたインデアンカレーを家で食べるのが定番なんです。
お店の歴史も古く、1968年に1号店をオープン。創業者は日本全国のカレー屋を食べ歩いた後にオリジナルレシピを生み出したそうです。ちなみに、よく間違われますが「インディアン」ではなく「インデアン」と書くのが正解なので、お間違いなきよう。
ちなみに、インデアンカレーのルーは3種類「インデアンルー」「ベーシックルー」「野菜ルー」に7種類の基本メニューが揃います。通は、メニューとトッピングを掛け合わせてアレンジするそうです。
十勝の代名詞、チーズおやき(大判焼き)。伸びるチーズと甘いあんが絶妙な「たかまん」。十勝・帯広に住む人々にとっては欠かせないソウルフードで、観光客も多く訪れる名店「高橋まんじゅう屋」。一度食べれば、その魅力に取り憑かれること間違いなし!
十勝あずきの「あん」と甘い生地にあわせた“たかまん”専用の「チーズ」がたっぷりはいった「大判焼(おやき)」は、十勝・帯広に住む人達にとっては欠かせない味のひとつ。連日、多くの地元民が代名詞のチーズおやき(大判焼)、肉まん、むしパンを求めて列をなします。
高橋まんじゅう屋が誕生したのは今から70年ほど前。創業したのは道明さんの祖父・幸造(こうぞう)さんと祖母・ヒサノさんでした。そして、創業から10年後に道明さんの父・修さんと母・睦子さんに引き継がれます。
誕生秘話について道明さんはこう語ります。
「チーズおやき(大判焼)を開発したのは父(修さん)です。今から35年ほど前ですね。当時、計画よりも牛乳の生産量が増え過ぎて、牛乳の大量廃棄が社会問題となっていました。それを見かねた父が『十勝のためになる商品を』と生乳を使用するチーズ(十勝産)をおやきに入れようと開発したのがはじまりです。チーズを入れたおやきは、全国的にも珍しく、どんどん売れていきました。クリームやチョコといった甘いおやきが多かった中で、塩みのきいたチーズは老若男女から好かれました」
帯広の歴史を感じる味。豚丼は、帯広の食文化そのもの。帯広と豚との深い縁を持つこの料理は、豚の旨味と特製のタレが絶妙に絡み合う。その歴史や背景を知ることで、一層その深い味わいを楽しむことができるでしょう。
十勝・帯広の郷土料理として有名な「豚丼」は、帯広の食文化そのものといえます。帯広と豚の縁はとても深く、140年ほど遡ります。
十勝開拓の祖と言われる依田勉三率いる晩成社が、1884年に豚4頭を連れて入植したのが帯広での養豚の始まりです。
そして、豚丼が生まれたのは、帯広に初めて豚が来てから約50年後の1933年のこと。
この年に行われた調査では、1年間に帯広町(現帯広市)民が食べる肉量は断然豚が多く681頭、次いで馬547頭、牛171頭というデータがあります。それほどまでに、豚肉の需要が高まっていたことが伺えます。
その一方、食材や調理器具の制限で料理法が限定されていたことから、飲食店での手の込んだ料理の提供は困難でした。そんな理由から、調理が容易で庶民でも食べやすい料理として、醤油味のタレを使用した豚丼が開発されました。豚丼の味付けは、鰻丼がヒントになっているといわれています。
まさにソウルフードですね。
現在では北海道東部(道東)の多くの飲食店で提供されています。豚丼専門店のみならず、定食屋やカフェ、ラーメン店にあることも。それほどまでに、豚丼文化は帯広市民に深く根付いているのです。
北海道と言えば、その美しい大自然や広大な土地が思い浮かぶかと思います。しかし、美食の宝庫としても、その名を轟かせているのです。中でも「ザンギ」という名の揚げ物は、北海道のソウルフードとして名高い。特に、十勝地方でのその存在感は圧倒的です。
全国的に知名度のある小樽の「なるとや」も素晴らしいですが、今回焦点を当てるのは、22店舗を道内で展開する『若どりの鳥せい』。この店の「若どりのから揚げ」は、1971年から十勝のソウルフードとして、地元の人々に深く愛されてきました。
十勝は酪農の町として名を馳せていますが、この「鳥せいのから揚げ」を求め、多くの観光客が足を運ぶのです。晩御飯、晩酌のつまみ、そしてクリスマスのご馳走として、このから揚げがテーブルに上がることは、十勝の家庭にとっては当たり前の風景です。
では、何がこのから揚げをここまで特別なものにしているのか。それは、中札内村の契約農場で飼育されている若どり。この若どりは、特殊な漢方処方の飼料で育てられており、その肉質は「臭みが少なく」「脂身が少なく」そして「コクがある」と評されています。
この鶏肉をサクサクに揚げ上げた時、そのジューシーな味わいと食感はまさに絶品。さっぱりとしていながらも、その旨味はしっかりと感じられ、何個でも食べたくなるのは確かです。
背景には、中札内が「有機農業の村」として、安全で高品質な農畜産物を生産する取り組みが影響しています。この土地の恵みと、鳥せいのこだわりが、この絶品から揚げを生んでいるのです。
結論として、十勝の「鳥せいのから揚げ」は、ただの揚げ物ではありません。それは、十勝の土地、風、人々の情熱がつまった、真のソウルフードなのです。
北海道帯広市には、住民の胸を張って誇る焼肉の名店が存在します。それが、歴史ある「焼肉平和園」。1959年の創業以来、一枚一枚手切りにされた上質な肉を提供し続けるこの店は、帯広市民の心の中で特別な場所を占めています。
何がこの店を特別にするのでしょうか。それは、価格の良心的さ。地元の皆さんも知る「ジンギスカン」は驚異の450円(税込み)!その上、一歩贅沢に進む「上ジンギスカン」でも520円(税込み)と、この品質でこの価格は驚きの一言。
さらに、一人でも気軽に訪れられる「ジンギスカン定食」。720円(税込み)でジンギスカンに、ライス、みそ汁、漬物、サラダがセットに。このコストパフォーマンスで満足のいく食事ができるのは、まさに帯広の誇りです。
驚きの事実はそれだけではありません。「焼肉平和園」は、日本で初めて焼肉スタイルのジンギスカンを提供したパイオニア。その独自のスタイルは、2011年の「第1回ジンギスカン普及賞」において、その努力と情熱が認められました。
また、そのこだわりは肉の味付けにも及びます。「一丁付け」という注文毎の調合方式で、肉本来の旨味を引き立てています。
安全性も忘れてはなりません。「焼肉平和園」は、北海道畜産公社十勝工場 十勝総合食肉流通センターと提携し、新鮮かつ安全な肉を提供。このセンターは全国で3番目の規模を誇り、十勝の豊かな食材を、全国の皆さんに届けています。
「焼肉平和園」のジンギスカンは、帯広市民の心をつかむ不動の存在。その品質、価格、そして歴史が組み合わさったこの名店を、焼肉愛好家やジンギスカンファンならば、一度は訪れるべきです。一口食べれば、その魅力に確信が持てるでしょう。
十勝・帯広地域の「ソウルフード」は、地域の歴史や文化、自然環境を背景に、独自の美味しさを持っています。これらのソウルフードを味わうことで、十勝・帯広の魅力をより深く知ることができるでしょう。訪れた際には、ぜひこれらの「ソウルフード」を堪能してみてください!