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「面白い」を追いかけて北の大地へ│新たなエルパソの旗手・松葉孝浩の物語

2025-04-04

十勝のひと

「面白い」を追いかけて北の大地へ│新たなエルパソの旗手・松葉孝浩の物語

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初めて北海道・十勝に降り立ったとき、松葉孝浩さんの手元にはキャリーバッグがふたつだけ。見知らぬ地で、どう生きていけばいいのか──。そんな不安より、「面白いことができるかもしれない」という期待が松葉さんを突き動かしていました。エルパソ創業者・平林英明さんが描く世界観に魅せられてからの9年間。その熱は今、松葉さん自身の手で新たな未来へと受け継がれようとしています。

ランチョ・エルパソ創業者・平林英明さんのインタビューは以下をクリック
79歳、未完成の夢を追いかけて ― ランチョ・エルパソ創業者・平林英明インタビュー ― – SUMAHIRO
「どろぶた」と呼ばれる自社育成の放牧豚でおなじみ、帯広市の老舗レストラン「ランチョ・エルパソ」。その創業者・平林英明さんは1945年生まれの御年79歳。“飽きっぽいけれど、生み出すアイデアは次々に湧いてくる”と自らの性格を語り、十勝のコミュニティを盛り上げてきたレジェンド的存在としても知られています。
https://sumahiro.com/interview/rancho-elpaso-interview.html
氷上に刻むオリンピアンの“未来へのライン”─五輪元代表・出島茂幸の挑戦 | 帯広 十勝の求人・移住なら【TCRU】北海道生活に役立つ情報
オリンピアン「スピードスケート元日本代表」という肩書だけでなく、筑波大学大学院でスポーツマネジメントを学び、アメリカ代表チームのアシスタントコーチを歴任するなど、多角的にスポーツを捉える視点を持つ出島...
https://tcru.jp/articles/ex-olympian-vision

偶然がくれた「行き当たりばったり」の縁

埼玉県熊谷市出身の松葉さんは、大学まで続けたバレーボールの経験から、東京トヨペット(当時)のVチャレンジリーグチームに入団。営業成績でトップを獲得し、豊田章男さんから表彰されたほどの行動派でした。スーパー営業マンの商号を得た後は、日本トップの一流ホテルの接客マンに転身。そこで出会ったHISの澤田秀雄会長に自ら売り込み、ハウステンボス(長崎県佐世保市)の再生に携わる。松葉さんは、まるで旅をするようにキャリアを重ねていったのです。

「とにかく『おもしろいことがしたい』という思いが強くて、じっとしていられなかったんです」

ある日、松葉さんはテレビ番組『情熱大陸』で小山薫堂さんの特集を偶然目にします。「一度話してみたい!」という思いに駆られ、すぐに事務所を調べて電話をかけたところ「東京に来た際は寄ってください」との返答。「じゃあ明日行きます!」と即決。そんなフットワークの軽さこそ、松葉さんの真骨頂でした。結果的に小山さん本人とは直接話せなかったものの、その“右腕”といわれる方とご縁がつながり、それが後にエルパソとの運命的な出会いを呼び寄せるのです。

キャリーバッグを両手に北海道へ

ある日、小山さんの関係者から「エルパソに行ってみないか?」と声をかけられたのは、24歳のとき。松葉さんは深く考えるまもなく「行きます!」と返事をし、キャリーバッグを両手に北海道へ。

出迎えた現エルパソ会長の平林さんは「ちょっと視察に来ただけだろう」と思っていたらしく、用意したホテルや社屋の休憩室で寝泊まりする松葉さんに戸惑いを隠せません。

「空港に迎えに来てくださった平林さんは、ぼくがただの視察だと思っていたらしいんですよ。でもぼくは“移住のつもりで来ました”と言っちゃいましたから(笑)」

不思議な行き違いもエルパソらしい愛嬌なのでしょう。やがて平林さんは「どうやら本気で住む気らしい」と理解し、雇用環境や住まいが少しずつ整備されていきました。

右も左もわからない畜産の現場。それでも少しずつ住環境を整えてもらい、9年という歳月が流れました。その間、千葉県の地域商社で地域創生に関わった2年間を経た後、平林さんから「そろそろ代表をやってみないか」と声がかかったのです。

「一度、離れてみて、エルパソや平林さんの凄さを改めて痛感しましたね。」

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“平林英明”という世界観を伸ばす

もともと豚や畜産に特別な興味があったわけではないという松葉さん。しかし、「平林さんが描く空間や、ともに過ごす時間が何より面白い」と言い切ります。

「よく『なんで続けられるの?』と聞かれるんですけど、苦労よりも楽しさのほうが大きくて、まったく苦痛に感じませんでした。平林さんといると、何をやるにもわくわくするんです」

2023年の代表就任から2年。松葉さんは今年、海外への視察や有機放牧養豚の研究、さらには販路拡大など、多彩な挑戦を見据えています。「平林英明」という世界観そのものを、消費者目線の物語として発信するのが自分の役割だと考えているのです。

「食の先人たちが築き上げてきたものを、ぼくなりに消費者へ届けていきたい。平林さんが描く夢や時間を、これからも一緒に伸ばしていけたらと思っています」

広がる“面白い”の未来図

今年35歳となる松葉さん。一見、行き当たりばったりに見える縁が、実は強固な信頼を育んできました。九州から関東、そして北の大地へ──。松葉さんが歩んできた道のりは、常に「面白そうだからやってみよう」という気持ちに突き動かされています。

それは、奇しくも創業者の平林さんがエルパソを「面白いこと」の発想拠点と育ててきたことの伏線。

今後は、欧米に学んだ思想を十勝ならではのスタイルに取り入れ、その先にある“逆輸入”をも視野に入れる。壮大な計画にも聞こえますが、彼の言葉にはどこか根拠のある自信が滲んでいます。

「人との出会いが根拠を具現化してくれるんです。面白いと思う人たちと話すと、すぐに物事が動き出す。帯広ってそういう開拓精神が根づいていて、自分にも合っているなって思います」

有機放牧養豚の先には、海外輸出や国際的な新しい試みが待っているかもしれません。苦労の向こうにこそ、大きな楽しみがある。それが松葉さんの“面白い”を支える原動力なのでしょう。

【取材を終えて】 

両手のキャリーバッグと何杯分もの熱量を抱え、北の大地へやってきた松葉孝浩さん。平林 英明さんのそばで育んだ“面白い”への情熱は、これから先、どのような花を咲かせるのでしょうか。人が集い、笑い合い、次々に生まれるアイデアを行動に移す──。その姿こそが、まさにエルパソという文化の真髄なのかもしれません。

【プロフィール】

松葉 孝浩 | まつば たかひろ

1990年、埼玉県熊谷市出身。大学までバレーボールに打ち込み、東京トヨペットで営業トップを獲得。その後、ハイクラスホテルやハウステンボスなどを経て、24歳で北海道・帯広市の株式会社エルパソへ入社。創業者・平林英明氏の世界観に惹かれ、2023年より株式会社エルパソ代表取締役に就任。行動力と“面白いことを追求したい”思いで、新たな挑戦を続けている。

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