保育士の世界は、子どもたちの笑顔と発見に満ちた、特別な職場。けれど、背後には保育士ならではの「あるある」エピソードや、特有の特徴が隠れています。保育士の皆さん!これから保育士を目指すみなさん!。保育士の仕事には、どのような人が向いているのでしょうか?保育士としての日常や、この職に最適な人物像を紹介。読めば、「保育士あるある!こんな人が向いてるんだ!」と新たな発見があるはずです。保育士の転職を考えているあなたに、役立つ情報が満載です。(スマヒロ編集部)
「職業病」という言葉が指す通り、どんな職業にもその職業ならではの癖や習慣があるものです。最近ではそういった事柄を「あるある」として共有されることがよく見られます。今回は、「保育士」のおしごとにフィーチャーして「保育士あるある」を10選、ご紹介したいと思います。
子どもの服や持ち物には、それぞれの家庭の匂いが染みついているものです。毎日子どもたちと間近で接している保育士は、自然とその匂いを覚えてしまいます。なので、落とし物があった際には匂いでだれのものかを当てれてしまうなんてことも。
保育士さんはとにかく食べるのが早い先生が多いようです。というのも、保育士さんは子どもが食べる介助や給食後の後片付けなど、お世話と一緒に子ども達がスムーズに行動していけるような準備をしていく必要があるためです。そのような中で、ついつい保育士は給食を食べるのが早くなってしまいがちです。子どもに話しかけられながらでも、子どもの食事の様子を見ながらでも、とても早く食べることができます。
ふと自分の手足を見てみると、思わぬところにアザが出来ているのを発見してしまった、なんてことはないでしょうか。
子どもと遊んでいる時、保育準備で机や椅子を運ぶ時、子どもの目線に合わせて膝立ちをする時など保育士は活動の多い仕事であるため、自分でも気づかないうちにアザを作ってしまいがちです。
保育士の重要な仕事として、寝かしつけというものがあります。保育士さんたちは、子どもが安心して眠りに入れるよう、足をさすったり、毛布ですっぽりくるんだり、抱っこで横揺れしたり、といろいろ試して、その子に合った寝かしつけ方を編み出すそうです。中には、背中トントンを、子どもの呼吸に合わせて4人いっぺんにできる人もいるとか。
保育園では、生活習慣を身に付けるために、適切な時期にトイレトレーニングを始めます。排泄のペースはそれぞれなのですが、子どもをよく観察している保育士さんは、「そわそわしているからトイレかな?」とタイミングの予測がつくようになってきます。しかしながら、子どものトイレ誘導は成功しても、自分は忙しくてトイレに行けず、限界まで我慢するというのも保育士あるあるのようです…。
保育士さんは多くの場合エプロンをつけています。エプロンのポケットは普通のポケットよりも広く便利ですが、つい色んなものを入れておいてしまうことも多くあります。例えば、子どもの鼻をかんだティッシュ、子どもからもらったプレゼントや預かり物など、「こんなもの入れたっけ?」と思うようなものも出てくることがあります。
子どもは年中〜年長児ごろになると文字に興味を持つようになり、簡単な文章を書けるようになります。すると、中には先生にお手紙を書いて持ってきてくれる子もでてきます。「せんせい だいすき」「いつもありがとう」と一生懸命書いた文字は微笑ましく、嬉しいものです。また、保育で教わった工作や折り紙などを再現し、プレゼントしてくれる子もいます。まだまだうまく折れていないところや、セロハンテープがべたべたと貼られていることもありますが、子どもなりに考えて作った証なのです。
子どもの興味はさまざまなところへ移りやすいもの。そのため「せんせいあそぼ」と誘ってきてくれたのに、いつの間にか他の子どもと遊んでいたなんてことは日常茶飯事です。その一方で、同じ手遊びや遊びをずっと要求してくることも。興味のあることに一直線なその姿に、子どもの純粋さを改めて感じられますね。
子どもたちの中には「きのうね、おうちでね」と家であったことを何でも話してくれる子もいます。しかし、微笑ましいエピソードの事もあれば、夫婦喧嘩の話など保育士からすると聞いていいものなのかどぎまぎしてしまう内容のものもあり、気まずくなってしまうことも。
お昼寝の時間では、日中に思いっきり遊んだ子ども達はぐっすり。そんな寝顔に保育士は寝かしつけをしながら癒されます。日中は楽しいことばかりではありません。中には子ども同士のけんかや、なかなか言うことを聞かない子どもの保育に疲れ果てていることもあるかもしれません。そんな時、子どもの寝顔を見ると尚のこと癒されるのではないでしょうか
ここからは保育士に向いている人の特徴について述べていきます。
まず大事なのは「体力」です。保育士の仕事は子どもたちの面倒を見つつ、日々の仕事や行事の準備をする必要があるため、タフに働ける人が求められる傾向にあります。また、ときには重い荷物を運ぶなどの力仕事も必要になるので、ある程度の体力は備えておく必要があるでしょう。何より、体力がないと肉体の負担がストレスとなって、子どもたちに対して適切な対応ができなくなる可能性があります。そのことも踏まえて、常に体力回復と、健康の維持には気を配りたいですね。
つぎに、「観察力がある人」です。普段から周囲の様子を把握できる観察力も保育士には必要です。というのも、保育士は子どもの体調や様子の変化に素早く気づき、必要な対応を行わなければならないのです。日常の細かな点に注意をはらえる人や、子どもたちの行動を観察することが好きな人は、保育士に向いているでしょう。
また、「コミュニケーション能力」も保育士に必要な資質です。保育士は子どもたちだけでなく、保護者や同僚・上司など、仕事の上でさまざまな人たちと交流を持ちます。そのため、ある程度積極的にコミュニケーションが取れないと、スムーズに仕事を進めることが難しくなってしまうでしょう。
最後に、やはり「子ども好き」で「子どもとの触れ合いを楽しめる人」です。子どもと遊んだり何かを教えたりすることに興味があり、それを心から楽しめるのなら、保育士として働きやすいことこの上ないでしょう。保育士になって子どもと遊ぶシーンをイメージしてみて、その時間を純粋な気持ちで楽しめるのかどうか考えてみるのがいいかもしれません。
以上、保育士あるあるや保育士に向いている人の特徴について解説してきました。多くの子ども好きの人にとって、保育士は夢のある仕事ですが、決して楽な仕事ではないというのも事実です。
しかしながら、保育士としての経験を積み上げ「あるある」に共感できるくらいになったころには、保育士の仕事に馴染んでいる自分に自信が持てるようになっているのではないでしょうか。
また、これから保育士を目指そうとしている人・保育士の仕事に興味のある人にとって、今回の記事が、保育士の仕事のイメージを持つための手助けに慣れれば幸いです。