北海道・十勝、音更町を中心に事業を展開する「株式会社山本忠信商店(以下、ヤマチュウ)」。雑穀卸から始まり、今では多岐にわたる事業を手がける同社。今回は、帯広農業高校卒の鷲北裕樹さんに密着しました。彼の転職を決意するきっかけから、ヤマチュウでの新たな挑戦、家族との過ごし方に変わった日常までをお伝えします。
PROFILE
株式会社山本忠信商店 | 製粉事業本部製粉技術課 | 音更町出身。帯広農業高校卒業後、廃棄物処理関連会社、建設関連会社に勤務後、2018年山本忠信商店入社。現在に至る。
鷲北さんは帯広農業高校卒業後、廃棄物処理関連の会社や建設業界での経験を積みます。「当時は、やりがいを感じて全力で取り組む毎日でした」と振り返る通り、朝早く出社し、夜遅く帰宅する毎日でも、仕事に邁進していたそう。
しかし、結婚と子どもの誕生が彼の人生の大きな転機となります。
「朝は子どもが起きる前に家を出て、帰宅時間は子どもが寝てからです」(鷲北さん)
鷲北さんは、だんだんと家族と過ごす時間の少なさと、その重みに苦悩するようになり、いつしか、仕事にも全力で取り組むことができなくなり、転職を真剣に考えるようになりました。
ヤマチュウとの出会いは、地元・十勝の縁でした。音楽にあわせて踊る神輿、お祭りの賑やかな風景、そしてヤマチュウの社員たちが笑顔で手伝っている姿。それが、幼少期を過ごした音更町木野地区での鷲北裕樹さんの記憶です。
そんな鷲北さんが転職活動を進めていると、「株式会社山本忠信商店」という名前が目に飛び込んできます。
「正直、良い思い出しかないので、すぐに調べましたよ」そう話す彼の心はドキドキだったでしょう。地元の人たちにとっては、かわいい愛称「ヤマチュウ」で知られる企業。子どもの頃のお祭りの思い出が鮮明に蘇ります。
募集は製粉工場「十勝夢mill」での工場スタッフでした。
2011年に完成したのが十勝初の製粉工場「十勝夢mill(とかちゆめみる)」です。十勝の小麦粉を十勝の企業が地元十勝で製粉するというコンセプトに、どこか地元の祭りで貢献する幼少期のヤマチュウの姿が重なります。
これらが、鷲北さんの転職の決意を後押しました。
入社後、彼の日常は大きく変わりました。スケジュール通りの稼働、定時退社。これにより、家族との大切な時間を手に入れることができました。夕飯を共にし、子どもと一緒にお風呂に入る。朝は家族の「おはよう」の声でスタート。そして休日は十勝の豊かな自然を背景に、家族とのキャンプを楽しむ日々。
「これって、もしかして理想の職場?と思いましたよ」(鷲北さん)
そして、最も驚いたのは、休日スケジュールでした。
「前年の12月には、翌年の1年間の稼働スケジュールが決まるので、最大1年前から予定をたてられるんですよ」(鷲北さん)
前述した通り、180度変わった生活で、キャンプ大好きな彼は、休日には家族でアウトドアを楽みながら、十勝の豊かな自然を満喫し、家族との絆も深まっているそう。
「仕事もかなり充実してきました」と笑顔で話す鷲北さん。若手の教育にも力を入れている彼は、今では多くの後輩から慕われる存在です。
そして、「家族の笑顔を守り、仕事での成果を上げる。そんな理想的な生活を手に入れることができるのが、ヤマチュウなんです」と鷲北さん。
業務に関しては「最初は英語の専門用語などの壁に直面しましたが、1年が経過する頃には自然と習得していました。入社5年目の今、後輩への指導や教育も担当しています。ヤマチュウの社風として『先輩に聞ける環境』があり、それが新人教育にも生きています」と語ります。
鷲北さんの転職は、家族との時間を大切にしたいという一心から始まったもの。そして、新天地で新たな挑戦と成長を手に入れました。多くの人が求める「仕事とプライベートのバランス」を実現する場所、それがヤマチュウです。
鷲北さんの物語は、転職を通じて「家族との絆を再発見した!」という一人の男の成長物語。ヤマチュウで、あなたも新しい物語を始めませんか?