2025年3月末、長年持ちこたえてきた16万台を割り込み、帯広市の人口はついに16万人を下回りました。そして、帯広市のホームページによると2026年1月末の人口は159,154人。
現在の日本では長期的な人口減少は避けられず、その勢いは地方になるほど顕著です。数字だけを見るとネガティブな話題に感じますが、実は十勝・帯広は地方都市でありながら「人口減少が緩やかな地域」ということを知っていますか?
なぜ十勝・帯広は選ばれ続けているまちなのか、人口の推移などのデータからその理由を探ってみましょう。
【2026年】帯広市の人口は何人?
かつては多くの人が移り住み人口が増え続けていた帯広市も、ここ十数年は緩やかな減少傾向が続いていました。急激に落ち込んでいるわけではありませんが、長期的に見ると減少トレンドにあることは確かです。

参考)帯広市ホームページ「帯広市の人口・世帯数」
上記の流れを見ると、最近になって突然人が減ったのではなく、これまでの延長線上にあるものだと分かります。ただし、このような変化は帯広市だけではなく、日本全国の市町村で起きている現象です。
帯広だけでは見えない|十勝圏で見る人口の動き
帯広市だけでなく十勝圏全体で見ると、また違った姿が見えてきます。特に帯広市と隣接する音更町・芽室町・幕別町は市町村をまたがって通勤や通学、買い物など、生活エリアを共有しているエリアなんです。
<十勝19市町村の人口推移>2005年3月31日~2025年1月1日


参考)北海道ホームページ「住民基本台帳・世帯数」
また、2005年からの20年間を減少率という見方をしてみると、地域差はよりはっきりと表れます。
- 帯広市:約6%減(10,097人)
- 18町村:約14.3%減(26,872人)
- 十勝全体:約10.3%減(36,969人)
全国的にそうであるように、地方に行くほど人口減少率は高くなっていく傾向があります。ですが、以下のような見方もできるのではないでしょうか。
- 帯広市が20年で約6%減に留まっている
- 周辺町村を含めると、現在もおよそ32万人の方が住んでいる
十勝は、広い地域に人口が分散しながらも、人口30万人超の「十勝圏」 として機能しています。
帯広の出生率は6年ぶりに上昇

人口の話題では悲観的になりがちな昨今ですが、一方で、帯広市では前向きなニュースが飛び込んできました。2024年の帯広市の合計特殊出生率が前年の1.13をわずかに上回り、6年ぶりに上昇したというのです!
人口増減の数値としては大きな変化が見られなくても、「下げ止まった」という事実には明るい希望が感じられます。なぜなら、「住んで、産み育てたい」と思えるには、以下のような環境が必要だからです。
- 子育て環境の整備
- 生活の安定感
- 若い世代の定住
人口はすぐに増えるものではありませんが、住んでいる人の満足感が高ければ、次第にその評判は広まり、移住したいと思う方も増えていきます。そんな将来が期待できるうれしいニュースとなりました。
人口が減っていても、帯広が“移住で選ばれる理由”
その地域の魅力は、「人口」だけで測れるものではありません。都会に住みたい人がいるように、地方ならではの魅力を感じている人もいます。
十勝・帯広が人口減少を緩やかに抑えられている背景には、“暮らしやすさ”という強みがきっと影響しているはず。移住者がどんなところに魅力を感じているのか、その理由を深掘りしてみましょう。
インフラと自然のバランスがちょうどいい

帯広は、札幌から高速道路でおよそ約2時間。道東エリアの中心都市として、商業施設や医療機関、学校などの生活インフラが整っています。人口が多すぎないのでどこに行ってもあまり混雑せず、生活のストレスが比較的少ないというのも特徴です。
一方で、少し車を走らせれば目の前には広大な畑や山並みが広がり、「これぞ十勝!」と実感するような自然がそばにあります。青い空の下で一本道がどこまでも続く――ドライブ好きにはたまらない光景です。
人や空間にゆとりがありつつも、便利さも兼ね備えている。そんなバランスの良さは都市部からの移住者にとって大きな魅力です。
生活コストを抑えられるので、仕事の選択肢が広い

東京や大阪などの都市圏と比較すると、十勝での生活は比較的低コスト。特にアパートや新築などの住宅は、広さに対してコスパがいいと言われています。都市圏では自宅から離れた場所に駐車場を借りている方もめずらしくありませんが、十勝・帯広ではアパートでも駐車場が備わっているのも一般的です。
生活費が抑えられると、ほかにも以下のような生活のゆとりが生まれます。
- 平日の夜や週末は趣味やレジャーを楽しむ
- 産地にこだわった旬の食材を味わう
- 定期的に実家に帰省する
- 長期休みを取って旅行に行く
- 負担の少ない仕事へ転職する
とくに最後の「負担の少ない仕事へ転職する」は、大きなメリットです。生活コストが高い場合は転職先の選択肢も限られますが、必要な年収のボーダーが低ければそのぶん幅広い転職先を選べます。
年収だけではなく「支出とのバランス」で暮らしを考えると、帯広は合理的な選択肢になり得るんです。
子育て世代が安心できる環境が充実

十勝は子育て環境に力を入れている市町村が多い地域です。たとえば、芽室町や池田町など複数の市町村で18歳未満の子どもの医療費(通院・入院・調剤)が実質無料になる助成を行っています。
また、遊具や駐車場がある大きな公園も多いので、家族でピクニックしながらのんびり過ごせるスポットが多いのも魅力です。
- 自然を生かした保育環境
- 子育て世帯への手厚い助成・サービス
- 地域で子どもを育てていく風土
移住してきた子育て世帯が孤立せず、地域の中で見守られながら子どもがのびのびと育つ環境が整っています。
十勝の産業が支える“安定した仕事”
どんな仕事をするのかは、移住先を決めるにあたってとても重要です。日本有数の農業・酪農地帯である十勝は、一次産業だけでなく食品加工や物流などの関連産業も発展しています。高速道路や空路を使っての輸送もニーズが高まり、近年は物流の拠点としての役割も強まっている状況です。
農業、建設、インフラ、医療・福祉など、生活を支える産業は簡単にはなくなりません。人口が減りつつある現在は、需要がないどころかますます大事な人材として評価されています。移住する場合も、このような職種が狙い目です。

とはいえ、移住先での仕事探しは「何から始めればいいの?」と悩む人も多いはず。十勝への移住を検討中の方にぜひ活用してほしいのが、地域の求人に特化した転職サイト「TCRU」です。
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“理想のすみか”は十勝・帯広で叶う
帯広市の人口が16万人を下回ったのは事実であり、全国の地方都市と同じように取り組むべき課題のひとつです。ですが、十勝・帯広には以下のような恵まれた環境があります。
- 出生率は6年ぶりに上昇
- 十勝圏としての生活基盤は維持
- 農業・物流・インフラ産業は安定
- 移住支援や地域特化の求人環境が整備されている
人口は、地域の抱える側面のひとつに過ぎません。「暮らしやすさ」「働きやすさ」「将来への期待」まで含めて考えたとき、帯広・十勝は今も十分に選択肢となる地域です。
十勝晴れが広がる景色、新鮮な旬の食材、人のあたたかさ――ぜひ、ご自身で体感してみてください。一度十勝の大地に足を踏み入れれば、十勝の魅力に気づくはずです。