千葉県から徳島、北海道平取、阿寒町を経て――26歳の⻄⽥理来さんは、道内産野菜100%の野菜フレークで注⽬を集める株式会社⼤望に惹かれ、2025年1月に十勝へ移住・転職しました。TCRUで⾒つけた“まだ世に出ていない求人”に挑戦した背景、移住後のライフスタイルの変化、そして「ミスター⼤望」になりたいという⼤志について伺いました。多彩なキャリアと等身大の言葉から、地方移住やキャリアチェンジを考えるあなたへのヒントを探ります。
西田 理来 | にしだ りく
1999年生まれ。千葉県我孫子市出身。高校卒業後に美容専門学校を修了しメンズパーマ専門のフリーランス美容師を経て、徳島・三好のゲストハウス、北海道平取町の ゲストハウス、阿寒湖の文化保全団体など多彩な現場で経験を重ね、「次の人を思う仕事で、価値をつなぐ」を信条に2025年に十勝帯広へ移住して株式会社大望に入社。営業・生産統括見習いとして野菜フレークを国内外へ広める“ミスター大望”を目指しつつ、毎朝10kmランやトレイルラン、地域文化探訪を楽しむ行動派。
――ご経歴と現在の業務内容を教えてください。
西田 出身は千葉県我孫子市です。地元の高校卒業後は美容専門学校へ進学し、卒業後は得意のメンズパーマでフリーランス美容師として1年間活動しました。その後、「半年ごとに住む場所を変えて、日本の本質を体感したい」と思い立ち、徳島県三好市のゲストハウスにヘルパーとして半年滞在。
その際、偶然出会ったアイヌ文化に惹かれ、次の半年の場所として北海道平取町のアイヌの方が運営するゲストハウスで住み込みながら宿泊者を受け入れたり、アイヌ文化の紹介をしたりと さまざまな経験をしました。もっとアイヌ文化を深く知りたいと、2025年1月に十勝へ移住。現在は北海道産野菜を使った無添加・無着色の「野菜フレーク」を主力商品とする株式会社⼤望で卸商品の受注・発送管理、物産展準備のほか、製造ラインにも挑戦しています。
【編集部メモ】
フリーランス美容師→ゲストハウススタッフ→食品メーカー社員というユニークな経歴は、好奇心と行動力の賜物。地域ごとの文化や産業を“肌で感じる”探究姿勢が西田さんの武器です。
――数ある地域の中で、十勝が刺さった瞬間とは?
西田 帯広を訪れた瞬間に感じた澄んだ空気、日高山脈の雄姿、地平線まで続く畑――「ここは空・山・平野が一枚のキャンバスだ」と鳥肌が立ちました。第一次産業が強い地域は、人口減少時代でも食で世界とつながれる。そう直感しました。
――十勝行きを決めた裏には恋人の存在も?
西田 当時、お付き合いしていた方が帯広在住で「僕が行くしかない」と職探しを始めました。残念ながら、引っ越す前に別れてしまって(笑)。結果的には、そのおかげで「十勝そのものが好きだ」と再確認できたので移住できました。再開発が進む街なかから、少し走ると広大な畑──小さな半径で街・郊外・農村が楽しめるのが十勝の魅力だと思います。
―― 移住後の毎日はどう変わりましたか?
西田 朝6時に自宅を出て、日高山脈を眺めながら10キロのランニングを日課にしています。春は雪解けの匂い、澄み渡る青空、今後は湿度のない爽やかな夏と秋の黄金色の畑、冬の粉雪が楽しみです。十勝の雄大な景色が「今日も頑張ろう」と背中を押してくれます。週末は北海道内の文化施設を周り、趣味の登山やトレイルランなどでカラダを調整。近所の直売所で旬のアスパラやジャガイモ、長ねぎを買い、調理しながら生産者の顔を思い浮かべる時間が何より贅沢です。
西田 移住後にオーブンを購入。休日は趣味を兼ねて大望の野菜フレークを使ったオーブン料理に挑戦しているんです。かぼちゃベーグル・にんじんのパウンドケーキ、かぼちゃのバスクチーズケーキを作りました。フレークに加工された食材の第二の人生を演出するのは面白いですね。
西田 私が望んでいたのは「土地に根差した唯一無二の会社」。大手転職サイトは便利ですが、十勝のエッジの効いた企業は埋もれがち。職種よりも「面白い会社と出会うこと」が目的だったので、十勝に特化したTCRUに魅かれました。TCRUは“十勝縛り”だからこそ、エージェントがしっかりと経営者と会話し、非公開求人も多数握っているのに驚きました。登録翌日にオンライン面談を行い、私の職歴・趣味・将来像まで深掘り。
登録後、すぐに「公開前のホットな求人」として⼤望を紹介され、社長面接→最終面接→内定がトータル3週間。そばで見守ってもらいながら、様々なサポートしていただきました。ここまで伴走してくれるサービスは他にありません。
――入社後に感じたやりがいや社風は?
西田 主に在庫管理です。卸向けや物産展への商品送付など、主力商品の野菜フレークをしっかりと個数を管理して、現場へ届けるのが使命です。
――製造ラインにも入っているとか?
西田 大望では、全員が同じ業務ができることを目指していて、いまは原料受入からパッキングまでの工程を体験中です。業務を知っていれば、不測の事態の際にヘルプで入れますから。
道内産野菜の色・香りを活かした野菜フレークは、離乳食から介護食、スイーツまで幅広く使われます。離乳食はもちろんのこと、働き世代の時短調理やスイーツなど応用自在。野菜フレークはまだ伸びしろだらけなんです。「食卓の未来を支える素材」を自分の手で広げられる感覚は美容師時代とは別次元の達成感です。
――大望の社風を一言で表すと?
西田 「気遣いの連鎖」です。常務は「自分の作業はバトンリレー」と口癖のように言います。工程を“見える化”し、全員が全工程を把握し、カバーし合う。新人でも遠慮なく意見を出せ、失敗は共有財産。だからこそ全国の子育て世代や介護現場から「助かる」「おいしい」と声が届くたび、作り手の自負が高まります。
――休日のおすすめスポットを教えてください。
西田 士幌高原で満点の星空を眺め、上士幌の熱気球フェスを満喫。トレイルランナー垂涎(すいえん)の十勝連峰や大雪山でリフレッシュ、糠平湖のタウシュベツ川橋梁なんかもおすすめです。 帯広駅周辺には商業施設、カフェ、書店、映画館がぎゅっと集まっているので“街遊び”も十分。医療体制も整い、子育て支援も充実しているので将来のライフステージにも不安はありません。
――将来、大望で挑戦したいことは?
西田 まずは製造現場を極め、原料調達から販売まで“一気通貫”で語れる人材になります。その上で若手が働きやすい仕組みを整え、後継者を育成。“大望=野菜フレークのパイオニア”というブランドを国内外へ広げたい。20年後に「ミスター大望」と呼ばれ、その先の100年を見据えたバトンを次世代へ渡したいです。
情報の解像度が高く、移住支援制度まで網羅。時間と労力を大幅に節約できます。
自然環境、食文化、コミュニティ――優先順位を明確にすれば企業選びもブレません。
気候・人柄・空気感はネットではわかりません。短期滞在やイベント参加でリアルを体感しましょう。
メッセージ
「迷ったらTCRUに相談し、十勝を歩いてみてください。思いも寄らぬ出会いが、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。」
西田さんのキャリアの節目には、常に“地域への好奇心”と“伴走者”が存在しました。その伴走者こそ十勝専門の転職プラットフォームTCRU。非公開求人の豊富さ、移住支援まで含めた手厚いフォローはまさに“伴走型キャリアカウンセリング”。
西田さんのように、未知の土地で輝く未来を掴むのは次のあなたかもしれません。TCRUの扉を叩き、“暮らすように働く”十勝ライフを一緒に描きませんか。
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