Bリーグ1部のレバンガ北海道と、地方創生をけん引する株式会社そらが連携協定を締結しました。十勝全19市町村に屋外バスケットコートを整備し、スポーツを通じて地域の未来をつくる挑戦が始まります。
9月9日、帯広市中心部の藤丸パークで行われた記者会見には、多くの市民や藤丸サポーターが集まりました。登壇したのは、株式会社そらの米田健史社長、レバンガ北海道の小川嶺会長(タイミー社長)、折茂武彦社長の3人。
今回の協定では以下の3点が柱とされています。
特に注目を集めたのは、十勝管内19市町村すべてに屋外コートを整備する構想です。すでに札幌ドーム横に設置されたコートは1日30人以上が利用しており、自由に遊べる環境が若い世代の夢を広げています。
レバンガ北海道は2025-26シーズン、日本代表の富永啓生選手とNBAで活躍したジャリル・オカフォー選手を獲得しました。大幅な戦力強化により、地域での活動もより一層注目されています。
帯広はクラブ初勝利の地(折茂武彦社長)でもあり、協定を通じて「地域と共に歩むクラブ」としての姿勢を鮮明に示しました。
株式会社そらは、閉店した百貨店「藤丸」の再生に挑み、大手企業から100億円の寄付を実現。さらにホテルや宿泊施設の事業承継にも取り組み、地域に必要な機能を守り続ける会社として知られています。
スポーツ振興も積極的に進めており、音更町ではスーパー福原と共同で「アスリートベース十勝」を設立。2026年には全天候型スポーツ施設「十勝ボールパークSORA(仮称)」の開設を目指しています。
「農業価値の高まりと共に十勝・帯広は必ず活性化します。19市町村すべてにコートを整備し、子どもたちが外でバスケを楽しめる環境を整えたい。来年4月の帯広での試合も楽しみにしています」
「帯広はレバンガにとって特別な地域です。自由に遊べるバスケットコートが少ない現状の中で、十勝に19コートを整備できるのは画期的です。地域とともに盛り上げたいと思います」
「藤丸パークは百貨店閉店後に街のにぎわいを取り戻すため整備しました。出会いからわずか48日で協定を実現できたことに大きな意義を感じています。スポーツを通じて子どもたちに夢を届けたいです」
今回の協定はスポーツ施設整備にとどまらず、地域の人材や企業が連携する「共創のモデルケース」となります。スポーツを通じた交流は、地域経済や観光にも広がりをもたらし、十勝で働く・暮らす選択肢を豊かにするきっかけになるでしょう。