広い空の下、朝の冷たい空気の中で、豚たちが鳴き声を上げる。十勝の養豚場「十勝野ポーク」では、今日もにぎやかな一日が始まります。豚肉の“おいしさ”の裏側にあるのは、毎日コツコツと世話を続ける人たちの献身的な努力。今回は、そんな”豚と生きる仕事のリアル”をお伝えします。

十勝では、酪農や農業と並び、養豚も地域を支える大切な産業です。おいしい豚肉を届けるために欠かせないのが、日々の地道な作業。朝夕のエサやり、健康管理、掃除――どれも欠かすことはできません。
かわいらしい豚たちに囲まれて過ごす時間は、忙しい日々の中でも心を癒してくれます。自然の中で命と向き合うこの仕事には、数字では測れないやりがいがあるんです。

養豚の現場では、温度や湿度の管理を欠かさず、日々の小さな変化も見逃しません。命と向き合う仕事だからこそ、豚たちが健康でいられるように、ひとつひとつの作業に丁寧に向き合っています。
新しい命が生まれる喜びと、出荷の日のさみしさ。そのどちらも受け止めながら、「食を支える仕事」に誇りを感じています。豚への細かな気配りと仕事への責任が、十勝の食卓を支える“おいしい豚肉”へとつながっていくのです。

豚を育てる仕事は、大きく分けて3つに分けられます。
それぞれの工程で大切なのは「観察力」と「責任感」。体調や動き、食欲など、小さな変化に気づける感覚が大切です。数字や効率だけでなく、“生き物のリズム”に合わせて働く姿勢が求められます。



2019年、3社の統合を経て誕生した株式会社十勝野ポーク。「家族に食べさせたい、毎日食べたい豚肉を生産する」を理念に掲げ、安全でおいしい豚肉づくりを追求しています。
品質管理と環境づくりを徹底しながら、日本の自給率向上にも貢献する――そんな“日本一マニアックな養豚場”を目指す企業です。
十勝野ポークの養豚場では、豚たちの健康と快適さを最優先にした環境づくりが行われています。清潔な豚舎、徹底された温度管理、地域で育てた飼料――。そのどれもが、品質の高い豚肉を生み出すための大切な要素です。

近年、十勝野ポークでは財政面や労働環境を見直し、従業員が働きやすい環境を作っています。真剣に仕事に向き合いながらも、現場はどこか和やかムード。スタッフ同士が声を掛け合い、助け合いながら作業を進める姿は、 チームで命を育てる仕事ならではのあたたかさを感じさせます。

養豚の仕事は、特別な資格や経験がなくても始められます。実際に、十勝野ポークでもなんと9割以上が養豚未経験者なのだとか。
入社後はまず座学で豚の取り扱いや養豚について学び、そのあとは先輩社員に手ほどきを受けながら実務研修に入ります。出来ることを少しずつ増やしていき、一人立ちをしたあとは自分でどんどんチャレンジできる環境です。
「できれば探求心のある方、農場機械も多く使っているので、機械いじりや溶接が好きな方、もちろん動物が好きな方など、部署毎に長所を生かして仕事してもらえれば良いと思います。(渡邉社長)」

「動物が好き」「自然の中で働きたい」――そんな思いがあれば、十勝野ポークの仕事はきっとあなたにぴったりです。
十勝野ポークでは「しっかり働き、しっかり休む」ことを大切に、仕事とプライベートの料率を実現しています。

現場ではスタッフ同士の距離が近く、アットホームな雰囲気が魅力です。定期的に開かれる「試食会」では、自分たちが育てた十勝野ポークを焼いて味を確かめながら、品質向上への意識を共有しています。
無理のない働き方と、仕事を楽しむ気持ち。このふたつを大切にしているのが、十勝野ポークの職場風土です。

子豚を健康に育て、出荷までを見届ける仕事です。日々の給餌や環境管理のほか、豚舎の温度や湿度を整えるなど、“快適な環境づくり”が大切な役割になります。
IoT機器を活用した管理やデータ記録など、新しい技術に触れながら働ける点も十勝野ポークならでは。経験よりも「命を大切にできる気持ち」を重視しています。
豚の世話や清掃などの飼育業務は一切なし。十勝野ポークの出荷工程を支える「運転と機械操作」が中心の仕事です。
主な業務は、肥育を終えた豚をトラックへ積み込み、安全に出荷場まで運搬すること。
作業ではリフトや搬送機械を使用し、効率的に出荷を行います。

自然の恵みと、人の手の温かさが支える十勝の養豚業。ここには、“食を支える”という誇りを胸に、日々まっすぐに働く人たちがいます。
養豚場の仕事は、けして派手ではありません。でも、豚たちの成長を間近で感じ、命を育てる責任と喜びを味わえる――そんなやりがいのある仕事です。
TCRUでは、今回ご紹介した十勝野ポークをはじめ、北海道・十勝エリアで地域に根ざして働ける求人を掲載しています。自然とともに生きる仕事、食を支える仕事を探している方は、ぜひ一度チェックしてみてください。