「最初からクルマが大好きだったわけではないんです。でも、気づけば入社11年目。現場の声に耳を傾けてくれる社長、努力を評価してくれる上司や同僚たちに支えられ、エンジニアとしてアップデートを続けられています」―――。こう語るのは若くして自動車整備の国家資格で最上位となる一級自動車整備士の資格をもち、帯広日産のなかで最大の「南29丁目店(帯広市大通南29丁目2番地)」でテクニカルスタッフ(TS)として活躍する岩﨑雄真さんです。
こと自動車への依存度が高い北海道・十勝において、マイカーは移動手段以上の存在。自ずと地元の自動車メーカーとの距離感も近くなります。先進技術をはじめとする、クルマに対する幅広い知識と高度な技術力をもつTSは、人々の安定した暮らしとモビリティサービスを支える縁の下の力持ち。日産ブランドの信頼と看板を背負って立つ、メカニックのエキスパートです。
入社年度:2014年
岩﨑 雄真 Yuma Iwasaki
生まれも育ちも十勝という生粋の十勝っ子。地元の高等技術専門学院を卒業し、入社後は整備畑一筋で地域のカーライフをサポートする。若くして「日産1級整備士」「国家1級小型自動車整備士」「日産1級テクニカルアドバイザー」という3つの資格を取得。優れた整備士であることを証明する日産独自の称号「マスターテクニシャン」に輝き、メンターとして新入社員の教育指導も担う。プライベートでは4児のパパ。
とりわけ自動車好きではなかったという岩﨑さんが自動車整備士を目指したのは、高校在学中に遡ります。「将来のために何か資格を取りたい」という漠然とした思いを汲んで、恩師が高等技術専門学院への進学を進めてくれたのがきっかけでした。
「あまり勉強が得意なほうではなかったのですが、“手に職をつけたい”という思いで自動車整備学科のある2年制の学校に進学しました。そこで一通りの知識を学んだのですが、やはり学校の座学と現場は別モノ。たとえ未経験で飛び込んでも、仕事を教わる謙虚な姿勢と意欲さえあれば、十分に成長できる社内体制が当時から整っていました」
岩﨑さんが所属する南29丁目店のTS部門には、10代の新人から60代のベテランまで13名ほどが在籍。新入社員には頼れる先輩社員が指導役(メンター)として付くため、約2年かけて自動車や工具の扱い方といった基礎はもちろん、安全意識から接客・接遇の心構えまで豊かな経験を養うことができます。
「いわゆるマイカーしかり、農業や酪農で活躍する大型車両しかり。十勝ではよその地域以上にクルマが重要な役割を果たし、自動車整備という仕事も地元に必要とされていると思います。その分、就職先の選択肢もいくつかありましたが、いち整備士としてはやはり、世界に誇れる日産のメカニックに携わってみたいと。『日産なら自分の世界が広がるかもしれない、なんか面白そうだな』と感じ、入社を決めました」
また帯広日産への志望動機として、北海道外への転勤がないことも大きかったと言います。「20代で就職や人生設計をイメージしたときに、少なくとも道内で、できれば地元で働いて家庭を築きたいという気持ちがありました。同業他社では全国転勤もあるようですが、私の場合は異動があっても十勝管内の店舗のみ。今は4人の子どももいますし、勤務地が変わっても引っ越しせずに自宅から通勤できるのは、帯広日産を選んで良かったと思うことの一つです」
TS部門の中堅エースとして整備業務はもちろん、新人教育など責任のある仕事を任されている岩﨑さん。ザックリと、どんな仕事なのかというとーーー。
「TSの仕事は、お客さまからお預かりしたクルマの点検・車検、整備作業の全般になります。基本的には一人で1台を担当し、クルマの内部に触れる作業はもちろん、その結果をお客様にフィードバックするところまでを担当します。クルマの状態によっては修理に時間を要したり、部品交換が必要になることも。そんなときはお客さまに納得していただきやすいよう、わかりやい用語でお伝えするなど、丁寧な対応を心がけています」
岩﨑さんは、新人時代に先輩から教わったとある言葉を心の中で反芻しながら、日々の業務に当たっているのだとか。「いろいろ教わりましたが、一番心に響いたのは『お客さまのクルマを自分のクルマ以上に丁寧に扱うこと』です。たとえ初歩的な整備でも、クルマに傷をつければ信頼を失ってしまいます。また、一つのミスが重大な事故につながることもあり得るのです。TSは、いわばクルマのドクターのようなポジション。初心忘するべからずじゃないですけど、クルマを扱うプロとして常に丁寧な仕事を意識していますし、後輩たちにも同じように伝えています」また、TSとして働いてみてギャップが大きかったのは、意外にも整容面だったと言います。
「自動車整備士はツナギ(作業着)を汚してはいけない、服が汚れるのは半人前の証拠だと先輩に教わりました。入社前は整備士たるもの油の付いたツナギを着て、泥臭い仕事を淡々とこなしているイメージがありました。でも、汚い身なりではお客さまの大事なクルマを汚してしまいますし、何より触ってほしくないですよね。当社では工場内をクリーンに保ち、毎日洗いたてのパリッとしたツナギを着てお客さまの前に立つようにしています」
「人と話すのが得意じゃなくても大丈夫。洞察力を生かして整備に集中する働き方も、接客が得意ならそちらを活かすスタイルも、一人ひとりの個性を尊重して、活躍できる環境があるんです」
岩﨑さんはそう語ります。クルマの整備だけでなく、お客さまへの説明やご案内も整備士が担当するため、コミュニケーション能力が求められる場面もあります。ただし、無理に苦手なことをさせるのではなく、それぞれの得意分野を尊重して仕事を振り分けるのが帯広日産のスタイル。まさに適材適所の働き方です。また、社内には整備士向けの資格制度も整っており、社内資格や国家資格を取得すれば手当も増えます。勉強会や講習会もあり、会社が費用を負担してくれる支援制度も充実。
「僕自身、仕事をしながら勉強したり講習会に通って資格を取得しました。しんどい時もありましたが、やっぱり自分の成長を実感できるのは嬉しいですし、昇給など目に見える形で評価してくれる制度もあるので、モチベーションアップになります。」
職場の雰囲気は、岩﨑さんが最も大事にしているポイントの一つ。
「TS部門のメンバー同士が、年代や経験を問わずフランクに話せる雰囲気づくりを意識しています。若手とベテランの間に壁があると、聞きたいことも聞きづらくなりますし、コミュニケーション不足が思わぬミスを誘発するためです。」
若い社員も多く、18歳から60代までが同じ工場で働いていますが、世代間の垣根は感じないとのこと。
「休憩中も笑い声が絶えない職場です。昔は厳しい上下関係がありましたが、今は年齢や経験の垣根を超えた、なごやかな雰囲気の会社だと胸を張って言えますね」帯広日産では労働組合もあり、社員同士の親睦を深めるために、組合主催のソフトボール大会やビアパーティなど定期的な交流イベントを開催。生産性向上にも役立てています。
「自分に向いてるかどうか、やってみないとわからない。でも、一歩踏み出せば、しっかりとサポートしてくれる環境があります。そして何より、がんばった分だけしっかり評価される。社長が現場まで来て、僕たちの声に耳を傾けてくれる。こんな会社、なかなかないと思いますよ」
こう岩﨑さんが太鼓判を押す帯広日産では、以下の職種を募集しています。地域社会に貢献し、人々に喜ばれるTSの仕事を通じて、キャリアアップを目指してみませんか?