新しい時代の始まりを感じさせるプロジェクトが、十勝シティデザインによって推進されています。遠隔地の人々と地域をデジタルの架け橋で結び付ける「遠隔交流プラットフォーム構築・運営事業」。この取り組みは、内閣府の関係人口創出・拡大のための対流促進モデル事業にも採択され、全国的な注目を浴びています。
今回のプロジェクトは、帯広のホテルヌプカと東京・渋谷のコミュニティ施設「SHIBUYA QWS」に、「関係案内所」という新しいコンセプトの施設を試験的に開設するもの。ここでの目玉となるのが、ソニーの技術を活用した、気配まで感じられるテレプレゼンスシステム「窓」。このシステムを通じて、地域おこし協力隊や学生ボランティアが十勝の食、農、観光、居住などの情報をリアルタイムで発信します。
首都圏の多くの人々が十勝の魅力に注目する中、十勝側からは観光情報や特産品、そして地域の活動などを情報発信。これにより、十勝への関心や訪問意欲を高めることが期待されています。
すでに、本事業のキックオフイベントを8月21日に開催し、それを皮切りに、約30~50回の関係案内セッションを計画。来年2月までに実施成果の報告イベントが予定されています。
デジタル装置「窓」を使用することで、遠く離れた十勝と東京が繋がります。帯広市内のホテルヌプカと東京のSHIBUYA QWSで、関係人口の増加を目指し、関係案内所を開設。首都圏に住む人々に十勝の魅力を伝え、彼らの訪問意欲を引き出すプロジェクトとなっています。
その特長はまさに「どこでもドア」のような感覚で、遠隔地の人々との交流が可能となる点です。この試みには、多くのパートナー企業や自治体が協力。十勝の関係人口の拡大に向けた新たなステップとして、大きな期待が寄せられるとともに、異なる文化や価値観を持つ人々との交流が生まれ、新しい可能性やビジネスチャンスが広がることでしょう。
十勝シティデザインの柏尾哲哉氏は、「『窓』を活用して、遠隔のハンディを乗り越え、十勝の関係人口の拡大に貢献したい」との意気込みを見せています。
この実証実験は来年2月まで続き、最大で50回のセッションが行われる予定。成功すれば、全国展開の可能性も視野に入れられています。十勝シティデザインの柏尾哲哉氏は、この新しい試みについて「人と空間をつなぐ有効なツール」とし、十勝の関係人口の拡大に貢献していきます。
これは単なる技術の進化ではなく、人々と地域を繋げる新しい未来の形。十勝シティデザインの挑戦は、地方と都市、そして人々の心をつなぐ新しい形のコミュニケーションを提示しています。デジタル技術の進化と、十勝の地域性を活かしたこのプロジェクトに、今後も目が離せませんね。
帯広と東京。二つのまったく異なる都市、しかし、技術の進化により、2つの都市は「窓」というテレプレゼンスシステムを介して繋がることができるようになりました。これにより、関係人口の創出・拡大を目的とした「遠隔交流プラットフォーム」が実現し、遠距離の課題、例えば移動費用や時間の問題を解決することを目指します。
この取り組みは、以下の四つの企業が協力して進められます。
十勝シティデザイン:事業の全体的な企画と、帯広側の案内所「HOTEL NUPKA」の運営。
MUSVI:東京側の案内所「渋谷キューズ」の運営。
NTT東:遠隔交流プラットフォームの運営支援とオンラインコミュニティの作成。
クリプトン:地域情報メディア「Domingo」を通じた情報発信や関係人口作りの支援。
十勝シティデザインは、過去にも多くの先進的なプロジェクトを成功させてきました。そして今回も、MUSVIやNTT東、クリプトンなど、それぞれの分野で専門知識を持った企業との共同で、十勝地域の更なる発展を目指します。
この新しい取り組みによって、遠隔地と都市との間に新たな関係やつながりを築くことができることを期待しています。今後の発展にご注目ください!
十勝シティデザインは、2016年に帯広中心部の歴史的な旅館をリノベーションし、人々が集う「ホテルヌプカ」を開業しました。その後も地域活性化のための斬新なアイディアを次々と実現。21年度には、地方滞在の新しい働き方を模索する「十勝・帯広リゾベーション協議会」を立ち上げ、東京圏の企業を対象に体験ツアーなどを開催してきました。