大昭電気工業株式会社(以下、大昭電気工業)は、帯広市を拠点に電気の分野に精通した技術者が活躍する企業です。ここで働く魅力は電気工事士として専門知識を身につけながらも、現場代理人として現場全体をマネジメントするスキルを培える点にあります。
今回は入社歴25年を超えるベテランであり、工事部第一課の課長を務める高橋望さんに、電気工事士や現場代理人の仕事の魅力をたっぷりとお話をうかがいました。
高橋さんが電気業界に足を踏み入れる出発点になったのは、北海道・中標津町の家電店でした。電気工事や修理の経験を重ねるうちに、大昭電気工業とのご縁が生まれます。羽田空港の現場応援に入った際、専務から直接スカウトを受けたのです。
「専務の人柄に惹かれたのが大きかったですね。当時は独身だった専務の家に寝泊まりさせてもらって、たくさん面倒を見てもらいました。『うちに来ないか』と声をかけてもらったのは、今でも忘れられません」
専務の人柄のよさに加え、待遇面の安定感も後押しとなり、自然な流れで大昭電気工業への入社を決意した高橋さん。人との出会いが、人生に大きな転機をもたらしました。
高橋さんが働くなかで、最もやりがいを感じるのは「工事を終え、電気が灯る瞬間」です。
「ブレーカーを入れて、パッと明かりが灯る。そのときのお客さんの『すごい!明るくなった』という喜びの声が、自分にとって一番のやりがいですね」
蛍光灯からLEDへ交換する際には、空間全体の印象が一変します。その変化に驚き、笑顔を見せてくれるお客様の姿を見ることが大きな喜びだそうです。どんなに小さな工事であっても達成感は大きく、次の現場へ前向きに向き合う力になっています。
大昭電気工業で働く社員は、全員が「現場代理人」として活躍しています。現場代理人とは、直接工事を行うのではなく、現場全体をまとめる役割のこと。協力会社の職人さんたちに作業を依頼し、進行を管理しながらお客様への対応も担います。
高橋さんの1日は、朝の打ち合わせから始まります。作業内容を職人さんと確認し合ったあとは、現場管理、図面作成、見積もり作成など幅広い業務を進めていきます。
「現場で働く日は直行直帰になることもありますし、見積もりや図面作成に集中する日は事務所で過ごす場合もあります。日によって業務の振れ幅は大きく、自分でスケジュールを組み立てながら働けるのは楽しいですね」
働き方の自由度が高いからこそ、一人ひとりに責任感も求められます。次に何をすべきかを考え、自分らしく仕事に取り組みたい人にとって、大昭電気工業は大きなやりがいを感じられる環境です。
大昭電気工業では労務管理が行き届いており、休日や有休はきちんと取れるそうです。
労働環境について、高橋さんは以下のように語ります。「基本は土日祝日がお休みで、お盆や年末年始の長期休暇もあります。お客様の都合で土日が出勤になる場合もありますが、その際は平日に代休を取れるよう配慮されているので安心です」
ライフスタイルを大切にできる環境が、長く働き続けられる理由になっています。
これまでに電気工事士や施工管理技士の資格を取得し、大規模現場も任されてきた高橋さん。今後の目標を尋ねると、充実感に満ちた表情でこう答えます。
「電気工事は同じ現場が一つとしてありません。だからこそ、一生学び続けられる仕事だと思っています。新しい技術や設備に触れるたびに勉強し、それをその後の現場でも生かしていけるのが面白いですね」
一生かけて学ぶ楽しみがある。それは仕事人の理想的な姿のように感じられます。
また近年、高橋さんは自分の知識を後輩に伝える「教育の役割」を、より意識するようになったとのこと。「若い人たちに技術を教えていくのも自分の大切な使命。また人に伝えることで、自分自身もさらに成長できると思っています」
先輩から学び、次の世代へとつないでいく。技術と人のつながりの循環が息づいている点が大昭電気工業の大きな魅力です。きっとあなたらしく成長しながら、充実感のなかで働ける環境がここにはあります。
高橋 望(たかはし のぞむ)さん
昭和48年(1973年)生まれ。中標津町出身。家電店勤務を経て電気工事業界に入り、羽田空港での現場経験をきっかけに大昭電気工業へ入社。現在は工事部1課課長として、現場管理や部下の育成を担当。趣味はツーリング。最近は娘さんと一緒に近場をツーリングするのが楽しみ。