“十勝人”だから、 地元の魅力を伝える仕事が
「天職」に!

Jun. 19
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「十勝よいとこ、一度はおいで♪」。観光客や移住者へ向けた“おらが町”のPRはいつだって、心を踊らせる魅惑のフレーズにあふれています。そうした情報も決して間違いではないけれど、一方通行の発信だから捉え方もさまざま。期待を膨らませすぎたり、誤解が生じてしまうのも無理はありません。「ゲストをお迎えして、自分の言葉で表現した地元の魅力を伝えられるのがこの仕事のやりがい」。こう教えてくれた北村晴也さんが働くのは、十勝で話題の新名所です。

北村 晴也 | きたむら せいや

2021年入社・十勝エアポートスパ スタッフ
帯広市出身。専門学校を卒業後、全国展開をするビジネスホテルチェーンに就職。帯広市内の支店に約10年勤務したのち、コロナ禍のあおりを受け離職する。2021年1月にそらに転職し、リニューアルを控えた宿泊施設「フェーリエンドルフ」に配属。オープニングスタッフとして従事し、現在は系列の温浴施設「十勝エアポートスパそら」で活躍中。

開業1周年を迎えた「十勝エアポートスパそら」が、私の自慢の職場です

十勝・中札内村でそらが運営するグランピングリゾート「フェーリエンドルフ」。その一画に、村内初の本格温泉施設「十勝エアポートスパそら」が誕生したのは新型コロナ「第7波」の真っ只中だった2022年7月のこと。とかち帯広空港から車で15分という利便性を強みに、いわゆる“通過型観光”の代表格である十勝エリアに観光客を呼びこむ攻めの集客戦略を立案。さらに、十勝の“関係人口”を創出することで、地域経済の活性化にも貢献しています。

「当館は私がそらに入社した2021年の冬に着工し、総工費は約7億円と聞いています。十勝・帯広市出身の私にとっては、『フェーリエンドルフ』のようなリゾート施設ができたことだけでも驚きなのに、まさか地元にこんな立派な観光拠点が建つ日が来るなんて……。そこで働いている自分自身にも、未だにどこか不思議な感覚を覚えています。

道東では初導入となるフィンランド・ハルビア社製のサウナとこだわりの『サ室』、帯広駅前の『ふく井ホテル』から毎日届けられる天然モール温泉が当館の二枚看板です。個人的には、十勝の森の息吹を感じられる露天風呂での森林浴や青空浴もお楽しみいただきたいですね。」(北村さん)

こう誇らしげに北村さんが紹介してくれる通り、人口4000人弱の小さな村には似つかわしくないほど垢抜けた設備が整う「十勝エアポートスパそら」。その誕生には、とある秘策があったようです。

中札内村のふるさと納税型クラウドファンディングを活用し、事業費の一部を補っています。返礼品としてご用意したのは、地元で肥育(ひいく)された十勝和牛のステーキをはじめ、十勝野ポーク、六花亭のお菓子など、十勝名物の全99品。おかげさまで多くの方にご支援をいただき、目標金額の1億円を達成しました。私自身、十勝という地域に対して『こんなにいいところなのに、なんでヒトが来ないんだろう』という思いを抱えてきましたが、これほどの支援を集められるポテンシャルに驚くと同時に、地方創生を掲げたベンチャー企業ならではの企画力とスピード感に改めて感銘を受けました」

https://media.soratokachi.com/news/thanks-crowdfunding-goal-achieved

ずっと地元で働ける仕事を選んだはずが、“コロナショック”で状況が一転!

生まれも育ちも十勝・帯広市という北村さん。経歴を伺うと、前職は帯広のホテルに勤務していたとのこと。そらへの転職のきっかけは、やはりコロナ禍のパンデミックだったと振り返ります。

「情報系の専門学校を卒業して、地元・帯広市内のビジネスホテルに契約社員として就職しました。そこで10年弱働き、一通りの業務を任せてもらえるポジションになったところで、徐々にその先のキャリアプランを意識するように。全国展開しているホテルチェーンだったので、正社員になれば当然ながら転勤は避けられないだろうし、転職も視野に入れてどうしようかと考えていました。そんな矢先に直面したのが、新型コロナの流行です。ホテル業界に限ったことはでありませんが、私が務める施設でも宿泊客の減少と比例するように出勤シフトが減ってしまい、思うように働けない状況に……。今思えば、その分キャリアについてじっくり考える時間を持てたのですが、やはり当時は将来への不安や葛藤を感じながら過ごしていましたね」(北村さん)

こうしたコロナ禍の北村さんの状況を聞いて、他人事ではないと感じる方も多いはず。北村さんの務めるホテルはもともとビジネスユースがメインだったため、観光地のホテルほどのダメージではなかったそうですが、外出自粛・移動制限により宿泊業界全体が凄まじい影響を受けたことは言うまでもありません。

非常事態にこそフル活用! 転職成功の鍵は田舎ならではの「人脈」にあり

「地元の会社で働きたい。ホテルマンとしての経験を生かして、できれば宿泊業界で転職したい!」。こう切望していた北村さんのもとに2020年冬、突然、予期せぬご縁が舞い込んできます。それは、とある“田舎あるある”がきっかけだったのだとか

「そらが、『フェーリエンドルフ』を運営する地元企業キャピタル・ゼンリン(本社:帯広市)を子会社化したと新聞記事で知りました。じつは私は、同社の西社長(注:現在は株式会社そら取締役)の弟さんと知り合いなんです。たまたま記事を読んだあとにその彼と食事をする機会があって、当時の私の状況や経歴を伝えたところ経営陣の一人を紹介してくれることに。そのままスムーズに事が運び、希望通りに宿泊部門のスタッフとしてそらへ入社することになりました」(北村さん)

コロナ禍にも関わらず、無事に希望通りの転職先に出会えたのは北村さんの志や経歴の賜物です。ただ、こうも付け加えて助言してくれました。

「もともと顔が広いタイプではありませんが、良くも悪くも田舎では“知り合いの知り合い”が多いんです。外から移住して来られた方は煩わしいなと感じることもあるかもしれませんが、有事にはこうした人脈が命綱に……。私の場合、コロナ禍の大変なときに働き口を得るチャンスをもらえて本当にありがたかったです。2021年の1月にそらに転職して、4月に『フェーリエンドルフ』がリニューアルオープン。翌月のGWにはもう忙しく働いているなんて、転職前は想像もできませんでした。これから移住・転職を目指す方には、地元のヒトとのつながりを大切にしてほしいですね」

地元目線で観光客と十勝、十勝の事業者をつなぐキューピットでありたい

現在は宿泊部門から前述のスパへと部署を移し、接客や施設管理を担う北村さん。行動制限が緩和された2023年の夏は、さらに多くの利用者を迎えられるだろうと期待を膨らませているようです。

「前職のホテルではビジネスでお越しの方がほとんどだったため、十勝の魅力をお伝えする機会はあまりありませんでした。一方、今は数ある旅先のなかから十勝を選び足を運んでくださるお客様をお迎えしているので、なるべくアンテナを張って観光に役立つ情報をお伝えできるよう心がけています。例えば、プライベートで道外の友達を連れて行くならこのラーメン屋だなという風にシチュエーションや自分なりのPRコメントを考えながら引き出しを作るんです。以前よりも接客が楽しくなりました」(北村さん)

0→1の創業期ならではの貴重な経験。同じ志を持つ仲間と働けるしあわせ

創業1年未満のベンチャー起業へ転職。会社と2つの施設の成長とともに歩んできた北村さんにとってつまるところ、「そら」はどんな職場なのでしょうか?

「会社が立ち上がって1年にも満たない時期に入社しましたから、配属先の宿泊部門にはまだ細かいルールができていなくて。スタッフ同士で喧々諤々(けんけんがくがく)しながら一つずつ課題をクリアしていく毎日でした。本当にもうヘトヘトでしたけど、経営陣が“自分たちで自由にアイデアを出していいよ”というスタンスなので、現場の声が実現していくのが嬉しいし、日常的にどんどん提案がでてくるんです。やはり、こういうところが魅力ではないでしょうか」(北村さん)

さらに、職場の同僚たちのビジネスマインドも働きやすさに大きく影響していると言います。

「スパを含めた『フェーリエンドルフ』では、一観光施設ではなく十勝の観光拠点へと進化していくことを目指しています。経営陣が掲げるこの大きな目標に賛同し、同じ志を持つヒトが集まっているので自ずと方向性も一致し、組織としてのまとまりが出てきます。ときに意見がぶつかることもあるけれど、目的地はみんな同じ。本当に恵まれた職場だと思っています」

ちなみに現在、北村さんが働く「株式会社そら」ではいくつかの部門で募集中とのこと。ベンチャー企業ならではのスピード感に乗ってみませんか?気になる方は求人情報をチェックしてください。

北村さんが働いている株式会社そらをもっと知りたい方はソラが運営するwebメディアをご覧ください

株式会社そら~十勝~
株式会社そらは「十勝にあったらいいな」をつくり、十勝に人とお金を呼び込みます。
https://soratokachi.com/
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